結婚と家族の歴史

だが、このような発展の上での偏(かたよ) りを認めながらも、
モルガンは、結婚と家族のもろもろの形態が一定の歴史的な発展の段階に
それぞれ位置づけられるということを、説いたのであった。
いずれにしても、彼は、わたくしたちが現にいとなんでいるような一夫一婦制の家族が、
人類の結婚と家族のながい歴史のうちでは、まだ新しい時代にぞくしているということをあきらかにしたのである。
あなたは出会った人に対して、自分の理想を演じずに本当の自分をぶっちゃけられますか?

社会主義者にひきつがれたモルガン理論
さて、モルガンの「古代社会」には、紹介するに価する重要な点がまだ多くふくまれているが、
ここでは一応、これだけにとどめておこう。モルガンの乱交と集団婚についての学説は、
その後の進化主義派の人類学者によってうけつがれてゆくが、人類学をとくに専門には研究しておらない社会主義者たちによっても、
たかい評価をうけたのである。とりわけ、ドイツのマルクス、エンゲルスならびにベーベルがそうであった。

経済学をはじめとして社会科学全般において大きな仕事をしたカール・マルクスは、
一八八○年の一二月から翌年三月にかけて、モルガンの「古代社会」をよんで、その本のくわしい抄録をさえこしらえていた。
自分の独自な立場から、この本をドイツ人に紹介しようという考えをいだいていたからである。
だが、そのメモは、彼の生前中、一冊の本としてかきまとめられることなく、のこされた。
しかしながら、マルクスがのこしたこの仕事は、その同志エンゲルスによってなしとげられた。

出典:出会える アプリ
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